
2011年3月6日、我々は東京に行っていました。 上野動物園で開催されている「特別展・河馬博覧会」内のイベントである講演会「河馬の方舟2011」のためでした。

「河馬の方舟」は写真家宮嶋康彦さんの著書のタイトルで、我々の動物園巡りへの興味の原点である本なのです。 (このブログでも1回目のエントリで触れています。)

内容は宮嶋さんと当時の上野動物園園長・小宮輝之さんのカバ愛にあふれた講演と対談。 中でも印象的だったのは、理想的なカバの飼育展示場について熱く語る宮嶋さん。 うん、誰でも一度は、いや一度と言わず理想の展示場は思い描くのですねというシンパシー。 そして「河馬の方舟(オリジナル版」)→「「日本カバ物語(改訂版)」→「だからカバの話(文庫増補改訂版)」を、更に新板を出版される予定だというニュースが。(一部朗読してくださる予定でしたがあまりに他の話に熱が入るあまり時間切れに。)
 ↑会場にあった禁煙サインがカバ!
しかしこの、カバたちのための理想の展示場も、本の出版もそのままになり現時点でも実現の気配はありません。
2011年4月16日午後7時過ぎ、メスのカバ「サツキ」が死亡しました。40歳を目前にしての出来事でした。
3月11日に発生した大地震の日、大きな揺れや何回も起きた余震の中、サツキは放飼場のプールから上がるときに左前足を踏み外し、痛めてしまいました。また、高齢などの理由により皮膚が荒れ、それが原因で化膿性関節炎になってしまいました。
地震直後は餌をほとんど食べませんでした。2006年に起きた中越地震のときにも餌を食べなくなったことがあるので、数日後に回復すると考えましたが、精神的ダメージが大きく、また脚が痛いため陸上で立っていられず、餌をほとんど食べられなくなりました。
引用元:カバ「サツキ」の死亡と「ジロー」の近況( 東京ズーネット/ ニュース 2011/04/29)

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