Neighboringwild/ごきんじょワイルドさん
カピバラモータース別館。動物園・猫・犬・鳥「ご近所にいる野生」を写真と動画と文章で扱うブログです。
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■ハナ子さんのお骨を拾いに行く
愛媛県立とべ動物園には、前身の道後動物園時代から飼育されていた
ハナ子さんというアジアゾウがいました。そのハナ子さんは、06年7月11日、
病気のため33歳の若さで亡くなりました。30年以上の永きにわたって愛された
ハナ子さんは今度は骨格標本として生まれ変わることになりました。

tobe007.jpg
骨をキレイにする為に土中に埋められていたハナ子さんを掘り出すという体験企画が
2008年11月16日に開催されました。

ということで滅多にない、一生に一度あるかないか、またそうしょっちゅうあったら
困るという企画に参加してまいったわけですが。


tobe006.jpg
頭蓋骨、下顎骨。デカいのでさすがに参加者が掘り出すわけには行かず
あらかじめ出してありました。また、大変薄い部分もあるので扱いが難しいというのも
あるんじゃないかと思います。

穴にまだ入っていたのを運び出す作業に参加しましたが、
大人4人がかりでもまだずっしり重くて、これに中身と水分と
象牙が加わった重さは一体…。ゾウの首が短いわけを体感。

tobe008.jpg
掘っている最中は作業に専念していて写真が撮れなかったので
これは次の班がやっているところ。右肩甲骨を掘ってます。

tobe017.jpg
こちらでは肋骨が見えてますね。参加人数が80人以上と多かったので
4班に分けて交代で掘っていきました。
そのため手持ちの時間はひと班15分。

ちなみにその持ち時間の間に、我々2名とこれに誘ってくださったMさん、
お母さんと3人の子供たちの手で、右上腕(いわゆる二の腕)全部と 
右前腕・手(手根骨と指)の半分、右肩甲骨の半分まで掘り出せました。

tobe018.jpg
当日は雨が心配されましたが、夜明け前に止みました。
骨の周囲はスコップだと怖いので軍手をはめた指でもって掘り進めたのですが、
雨のお陰で土が湿り、実は掘り易かったです。

tobe020.jpg
右大腿骨。さすがの立派さ。

ちなみにこの埋蔵場所はカンガルー舎のそば。始まる前、園内を巡っていたとき
カンガルーたちが全員運動場に出してもらっていなかったので何故だろうと思っていたら
神経質なカンガルーたちが、普段人がいない場所のようすが変わったことで
パニックに陥らないようにという配慮でした。

tobe012.jpg
持ち時間が終了したら他の班と交代で別の場所へ。
土を水とスポンジで洗い流していきます。

tobe015.jpg
ネットにくるまれているのは、手など、細かい骨がたくさんある部分を
バラけないようにするため。あ、手って無意識に書いちゃったけど足ですね。

ネットからピンピン出ているのは、止める為の結束バンド。
それと、何本かは植物の根です。
地中での肉や他の組織の分解は、虫や地中細菌のほか植物の協力によるものです。

tobe013.jpg
完全に掘り出された右肩甲骨。

tobe016.jpg
水洗いされた頭蓋骨と下顎骨。ゾウの鼻は筋肉の塊なので骨はありません。

tobe021.jpg
頭蓋骨を下から見たところ。地面についてる方が前。手前に二本延びているのが
象牙のはまっていた部分です。

中央左側、歯がなくて大きくぼっかり穴が開いていますが
実はこれがハナ子さんの死因なのだそうです。
歯の生え変わりがうまくいかないようになり、化膿性上顎骨炎と副鼻腔炎を起こし
それが原因で敗血症になり亡くなったのだそうです。(機関誌とべZOO Vol.18№2号)

tobe009.jpg
説明中の飼育員さん。

tobe019.jpg
洗い中の骨盤。
骨盤はいくつかの骨の集まりですが、結合がしっかりしているのか、バラけません。

tobe014.jpg
頚椎。7つあるかどうか、写真からはわかりにくいですね。

tobe010.jpg
前腕または下腿の骨(未確認)。
人間だと前腕や下腿には二本の骨(尺骨と橈骨)があるのですが
ゾウではその二本が癒合しているように見えます。(未確認)

所要時間は2時間弱。80人ぐらい+飼育員さんたちを合わせ
半分より少し…ぐらい掘り出せたんじゃないかと思います。
おいしいとこだけちょっとの体験でしたが、作業はまだまだこれから。
いつの日になるのかはまったく見当もつきませんが
ハナ子さんの姿が再び皆の前に現れるお手伝いが少しでも出来たことは
とても貴重な体験でした。

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テーマ:動物の写真 - ジャンル:写真

この記事に対するコメント

きれいに骨になっていますね。
微生物のチカラってすごいですね。
さすがに骨も大きくダイナミック、樹木の一部のようです。
【2008/11/21 19:13】 URL | amie-21s #- [ 編集]


>amie-21s様
はい、じかに手で触れるコトに何の抵抗もないくらいきれいに
まさに樹のように…大きさもさることながら、
質感も百日紅のようで。
骨がしっかりしている分、若くしてそしてあっという間に
亡くなってしまったのだなあ…ということも実感できてしまいますけれど。
【2008/11/23 03:11】 URL | capybaraengineトバリ #- [ 編集]


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